四国作旅

仁尾(にお)とは[香川県三豊市仁尾町]

香川県の西端、町の西側は瀬戸内海の燧灘(ひうちなだ)に面し、東側は山に囲まれたのどかな港町。
江戸時代には、茶の取引が許可され、酒・醤油・酢などの醸造、製塩業が盛んだったことから、町が繁栄し、町屋や寺社仏閣などが現在も名残をとどめ、街並みに歴史を感じる。
燧灘にしずむ夕日は日本の夕陽百選に選ばれ、遠浅で細かい砂が特徴のロングビーチ「父母ヶ浜(ちちぶがはま)」からの夕景は絶景で、夏には多くの海水浴客も訪れる。
仁尾港にある仁尾マリーナは西日本最大規模で、マリンスポーツも盛ん。
気候は温暖で、日当たりの良い山の斜面では柑橘類が栽培されており、近年は希少価値を持つ果物類も開発されている。

仁尾つくり旅 ~街めぐり編~

仁尾つくり旅 ~街めぐり編~

仁尾の街は、江戸時代には、製塩業が盛んで、たくさんの醸造蔵が存在し、瀬戸内海の海運を活用しての貿易でたいへん栄え、立派な町屋や蔵は現在もその名残をとどめています。
京都との交易が盛んだったことから寺社仏閣も多い街並みは、違う時代にタイムスリップしたかのようです。
ふらっと立ち寄ったノスタルジックなお店のおばちゃんとの会話、入り組んだ路地ですれ違う地元の人との挨拶、この街には古き良き時代の空気が流れています。
仁尾の街をぶらぶらめぐってみませんか。

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立ち寄りスポット① 仁尾蒲鉾謹製店

仁尾の街並みに溶け込んでいる何の変哲もない2階建の建物。
ここがお店だと知らない人は確実に通り過ぎます。
そんな建物の奥まった場所にある引き戸を勇気を出して開けてみると、そこには「作業場」があります。
仁尾蒲鉾謹製店は「天ぷら」を製造販売するお店です。
香川県では魚のすり身を油で揚げたものを天ぷらと呼び、このお店では石臼で挽いた魚のすり身を巻き簾でひとつひとつ整形する昔ながらの手造りスタイルの天ぷらを守り続けています。
先代が一度は廃業を決意したお店を、地元の若者が受け継ぎ、先代の技術・味に近づくために愚直に歩んでいます。
手造りしている行程を見学し、その場で揚げたての天ぷらを食べることができるのもこのお店ならではで、天ぷらを食べ慣れた香川県人も驚く未知の味・食感は必食。
作業をしているお昼前後しかお店が開いていないのもレアな旅を求めるあなたの好奇心をくすぐることでしょう。

立ち寄りスポット② 賀茂神社

仁尾の海岸地は、平安時代に白河上皇が京都の鴨御祖社(かものみおや、下賀茂社)へ寄進した荘園だった歴史があります。
その縁で、京都の賀茂神社から分祀され、現代にも歴史をつないでいるのが仁尾の賀茂神社です。
仁尾浦の漁民たちが、京都賀茂神社の神人・供祭人・供御人として保護を受けるとともに、供祭物を京都へ納めていた歴史を物語る史跡なのです。
この神社の見どころは、なんといっても本殿前参道にあるふたつの巨石「注連石(しめいし)」です。
元は詫間町鴨の越の入江にあって、漁船の通行の邪魔になっていたことから、ここに運びお祀りしたといわれています。
仁尾の街の繁栄や先人の知恵を体感する歴史スポットです。

複雑な路地と海岸線をポタリング

仁尾の街はそれほど広い範囲ではないので、歩いてめぐることもできますが、自転車散歩もおすすめです。
かつては仁尾城の城下町としての役割もあった街並みは、複雑な路地が入り組んでいて、そこを自転車でぶらぶらしていると、何か偶然の出会いが飛び出してきそうな予感がします。
昭和の時代を感じる商店街は、今は空き店舗が増えていますが、そこには地元の人々の生活感は今なおあふれていて、地元の方があたたかい笑顔で迎えてくれるはず。
歴史ある街並みを飛び出せば、そこは気持ちの良い海岸線。
潮の香りと爽やかな風を感じながらのポタリングには最高のロケーションです。

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ツアー概要

モデル行程 9:50  仁尾町総合文化会館 集合
10:00 仁尾街中ポタリング 開始
10:30 仁尾の史跡見学(「賀茂神社」「覚城院」などから選択)
11:00 仁尾で買い食い(「仁尾蒲鉾謹製店」「伊藤製パン所」などから選択)
11:30 海岸線をサイクリング
12:00 仁尾町総合文化会館 解散
所要時間目安 約2時間
参考料金 6,000円(税込)/人 (4名催行の場合)
※レンタサイクル料金、ガイド料金、保険料が含まれます。
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