四国作旅

男木島(おぎじま)とは[香川県高松市]

世界有数の多島海として知られる瀬戸内海。古来、たくさんの人々が行き交い、重大な歴史のエポックも刻まれたエリアである。その中の一つ「男木島」は、高松港よりフェリーで約40分の場所にあり、夫婦島である女木島に隣接した高松市の離島である。
香川県沖には古代より海のランドマークとして神聖視された円錐型の「大槌島」があり、瀬戸内海ではこの島を基準点として聖地が整備されてきた痕跡が見られるが、男木島に祀られている豊玉姫神社からも、二分(春分秋分)の夕陽が、ちょうど大槌島の山頂に沈んでいく光景が見られる。
男木島の産業は漁業が中心であるが、近年では瀬戸内国際芸術祭の会場となるなど国内外からの観光客が増えている。また「猫の島」としても有名で、人懐っこい多数の猫とふれあうことを目的に島を訪れる人も年々増加している。

男木島(おぎじま)とは[香川県高松市]

男木島つくり旅 〜レイラインクルーズ編〜

香川県沖に浮かぶ円錐状の小島「大槌島」。その均整のとれた形から海のランドマークにもなっている大槌島は、古より聖地として崇められ、瀬戸内海ではこの島を基準点とした聖地の整備が行われてきました。高松市街の沖合に浮かぶ男木島からは、大槌島は西方に当た り、二分(春分秋分)の夕陽が、ちょうど大槌島の山頂に沈んでいく光景が見られます。
貸切クルーズ船で高松港を出発して海から周辺の聖地を巡り、最後に男木島に上陸する、多島海ならではの巡礼クルージングです。日本の聖地/レイライン研究の第一人者・内田一成氏のガイドのもと、瀬戸内海の聖地の成り立ちや背景について探求します。

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屋島クルージング

高松港を出航すると、すぐ右手にテーブルトップ状の地形をした屋島が迫ってきます。讃岐の基準線ともいえる善通寺と屋島を結ぶレイラインの北端に当たる屋島は、古くから人が住み着いた形跡が残り、突端部の長崎鼻付近には縄文遺跡も認められます。
また、瀬戸内海における戦略上の拠点でもあったため、古代には石積みの強固な城「屋嶋城」も築かれました。クルーズ船からはこの復元された屋嶋城を古の航海者の視線から見ることができます。

 

庵治半島クルージング

かつて海上交通では陸上の巨石などを目印にして現在位置を知り、ナビゲーションしていました。そのため、 道しるべとなる巨石が神聖視され、巨石が点在する庵治半島も聖地の対象とされました。
古代の航海者と同様に、海上から庵治の巨石群を確認することで、当時の航海者たちの思いを感じることができるでしょう。
また、庵治半島の北端にある空海が修行したことでも知られる竹居観音の近くにも向かいます。巨大な岩盤に穿たれ、独特の威容を湛えた洞穴が眼前に迫ります。

 

男木島から夕陽を拝する

男木島の桟橋から上陸して、集落の方へ向かうと鳥居が迎えてくれます。これが豊玉姫神社の一の鳥居で、鳥居をくぐって振り返ると、ちょうどその真中に円錐形が優美な大槌島が配されているのがわかります。
いったん山の中腹まで登って、豊玉姫神社に参拝し再び港のほうに戻ります。 二分(春分秋分)の日には、ここから大槌島の背後に沈んでいく太陽を拝むことができます。
古来よりこの世とあの世が繋がる日とされてきた二分=お彼岸の意味を海中(竜宮)を故郷とする豊玉姫伝承とともに考察します。

 

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ツアー概要

モデル行程 12:30 高松港集合
13:00 貸切クルーズ船で高松港出発
 屋島北嶺の長崎鼻付近を観察
 庵治半島の五剣山および竹居観音の岩窟を海上から観察
 男木島上陸 豊玉姫神社参拝
 岸壁から大槌島への日没を観察
 男木島出航
18:00 高松港帰着 解散
所要時間目安 約5時間
参考料金 20,000円(税別)/人 (10名催行の場合)
※ガイド料金、資料費、保険料、貸切クルーズ船費用が含まれます。
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